体外受精が今後、保険適用になる可能性がある?
体外受精が、今後、保険適用になる可能性があるとの記事を見つけました。
妊活女性や今後、出産を希望している男女に朗報だなと思います。
課題はたくさんあるようですけど、こういう動きがみられるようになったのはありがたいことです。
治療対象の薬剤や検査、治療法ををどこまでにするか、年齢制限をどうするか、事実婚を含めるか、点数をどうするかということなど、決めなくてはいけないことはたくさんありそうです。
ここで2つ気になったことを書いてみたいと思います。
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仕事との両立への期待感はあるが・・・
ます一つは、保険収載することで、仕事との両立への期待感ということを考えているという内容を見かけました。
そう思うのも無理はないのですが、それは正直関係ないのではと思いました。
会社や組織が妊活に関して、休業を認めたり、雇用を保証したり、給料を一定量以上保証したりしなければ、難しいことです。
法律的に法人を縛ることがなければ、難しいでしょう。
そこまでできる感じには思えませんでした。
少子化対策の一環?
二つ目にこの対策は、少子化対策の一環として行っているなら限定的なのかなと思いました。
確かに母の初産年齢も上昇しており、少子化の一途をたどっている日本ですが、
そもそも、結婚しない、パートナーシップを結ばない人が増えているから少子化なのではと思いました。
そういう状況になる理由は、一人でいたいという結婚願望がない人が増加しているという要素もあると思います。
しかし、一番ネックになるのは金銭面への不安が大きいからではと思います。
現在の20代、30代の給料は、30年前と比べると、格段に少ないという現状があります。残念ながら確実に親世代とは違います。
300万円/年、200万円/年の給料なんて、一般的なのではと思います。
一人で暮らすならば十分かもしれませんが、子どもがいたらちょっと不景気になると一気に貧困状態になる可能性もあるのです。
この中から教育費、養育費、老後の費用を出せるのかといわれて不安になる人は多いと思います。
そのような状況で、自分を養うのにも精一杯な方々が、誰が、他人を養えるでしょうか。結婚したいと思うでしょうか。
まあ、正直なところ無理って思うのが現状なのではないでしょうか。
そんなことしなくても一人で楽しむためのエンタメはたくさんあふれているのです。
また、家事を一人でこなせる男性も増えているし、できなくても便利なサービスがいっぱい存在します。
暮らすだけならそれで充分って考える人が増えるのは自然な流れではないかと考えます。
この現状をしっかり認識すべきだと思います。
不妊治療の保険拡大をしてくれるのはありがたいことです。
妊活をしている私としては、非常に助かります。実現できたら、感謝の気持ちが湧いてくると思います。
しかし、少子化の一環だとしたなら、その効果は限定的だとみています。
今回の政策は必要な政策ですが、かかる費用に対する助成をしているだけです。
物事の本質は、雇用を保証し、給料水準を上昇させ、
20代30代の男女が、「これなら結婚しても子どもが生まれても生活できる」と自信をもって言える社会にしていくことだと思います。
その一助として行われる不妊治療の助成であってほしいと思います。
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